謹んで新年のお祝いを申し上げます。
Hatenaブロガーのみなさま、はじめまして。
amebloから移行し、2015年からはこちらでblogを展開していきたいと思います。
amebloから引き続きお読み頂けるみなさま、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
年頭に向けた言葉
新しい年の初めに向け寄せられた、美しい文章をご紹介します。
**森田真生さん・みんなのミシマガジン「数学の贈り物」より
正月になると人は、忙しない日々の前後をいったん裁断し、いま、ここにあることのありがたさを周囲と分かち合う。大掃除も済み、晴れやかな心の「不染汚」に新しい風が吹き抜ける。そこに何気なく見過ごしていた周囲の「ありのまま」が、にわかに新たな面目で現成する。
元正啓祚、万物咸新。
それは確かにめでたく、尊いひと時である。
だが、正月がそうして「幸いを啓く」のも「万物を新たにする」のも、もとは人の心の働きなのだとすれば、明日も明後日も、2月も3月も、みなめでたくするもしないも、その人の心持ち次第であるはずだ。おのづからの邪気、計らいを極力薄め、心を「正」して一日生きる。そうしたら、その日を自分の「正月」としてしまえばいい。めでたいその時々を、自分の元旦としてしまえばいい。その場、その時々の、万物咸新があっていいだろう。
どうか今年も、めでたい、豊かな、その場、その時々をお過ごしください。
2015年元旦 森田真生
森田真生さんは独立研究者で、主に数学に関する講演、書評などの活動をされています。昨年はご縁があって、幾度かのイベントに参加することができました。森田さんのご専門は数学ですが、数学という一分野に留まらない見識の広さと深さには、感銘を受けるばかりです。
引用した文章はみんなのミシマガジンに連載中の文章から一部を抜粋しました。年頭からこのような文章に出会えるということの幸せを感じます。
森田真生さんのHPはこちらです。是非チェックしてみて下さい。
** 松岡正剛氏・イシス編集学校からのEメールから
昨年末には、イシス編集学校からE-メールで、以下の文章をご紹介頂きました。
若水とは、まさに地下水のように現実から見えないところでどこかとつながっているはずの脈絡を、人間が一年に一度くらいは確認している行事でもあったのだ。それが一掬の若水に託されたわけなのである。
千夜千冊0451夜 『正月の来た道』より
◎◎◎
元日の朝に汲む「若水」に、何を感じるか。
私たちを支えている、さまざまな関わり・情報のつながりを想うところから、日本する編集が、始まります。
どうぞ、よい年をお迎えください。
そして新年、ひと掬いにチューン・インを!
「温故知新」という言葉があります。世代を超え脈々と繋がる人々の営みから、人間とは、生きるとは、ということについて、これからも自分なりに考え続けていきたいと思っています。